アポロ11号が月に行っていないそうだが
アポロ1号で死んだ飛行士三人は何で死んだんだろうな。
そもそも月に行くには莫大な費用がかかるわけだが。
時間はそうかからない。
一週間もあれば月にいって帰ってこれる。
しかし、月に行くのはそう簡単なことではない。
月に行っていないという奴は、アポロ13号のお話を読むことを
お勧めする。(新潮文庫から本もでてるよ)
ジム・ラベル率いる3人の飛行士は、1970年4月11日13時13分
(キリスト教徒なら恐ろしくて飛べないだろうな、この日)
に月に向かって出発した。
ところが液体酸素タンクが異常に過熱され、13日に爆発。
3人は生きて帰るため必死の努力を行う。
あるものといったら、月着陸船のわずかな電力とわずかな資材。
加温するためのヒーターも使えない。
凍ったパンをむさぼる。
やがて炭酸ガス濾過機が使えなくなる。
このままでは窒息してしまう。
月着陸船のものを代用することになるが、そのままでは使えない。
あわてて日曜大工。
コンピューターが使えないため、手計算。
ヒューストンに連絡して検算してもらう。
その手計算を元に軌道修正(手動でだ!)。
しかも月着陸船アクエリアスのスラスターだ!
月着陸船を作ったグラマン社はもう切れそうだったらしい。
「そんな使い方するために作ったんじゃないぞ!責任もてん!」
水の濾過が出来ないためと、そもそも水の節約のため水も飲めない。
小便も出ないようになってしまった。
そもそも尿を捨てることで微妙に進行方向が変わってしまうのだ。
ヒーターも無いためやがて病気になる。
日の当たらない宇宙は寒いのだ。
そんな状態でも機器のチェックをしないとならない。
そんな死ぬような思いをして地球に帰ってきた3人だったが、
結局月にはいけなかった。
でも、そのことで誰が彼らを責められるか。
そもそもそんなわけで、まあ彼らが生きて帰れただけでも
よかったわけだが。
行かなかったというのはたやすい。
しかし、何のためにそれだけ膨大な資料が存在するのか、
何のために彼らは月をあきらめなければならなかったのか、
そこについて明確な答えを得たいわけだが。
それが科学というものだ。
ふと思ったのだが、13の呪いとやらもたいしたこと無いな。
結局月にこそいけなかったが、3人は生きて帰ってこれたのだから。
それを言うならアポロ6号(世間的には1号と呼ばれている)
の6の呪いとやらがある計算になるのだが。
このときは皆帰らぬ人になっているわけだ。
6の呪いのほうが強いとでも言うのか?
悪魔の数字は666だからなあ。迷信にも程がある。
最後に、地球に帰る直前にアポロ13号のパイロットが言った
この台詞で締めたいと思う。
「さようならアクエリアス、ご苦労さん」
"Good by
Aquarius, thank you for your work."